南部バスが平成19年4月に行うダイヤ改正の内容を発表しました。 平成16年から新規路線の運行や市営バス移管路線も相まって系統数・便数とも増加傾向だった ものが一転して、今回の改正では路線廃止と大幅減便を前面に打ち出すものとなりました。 一方で南部バス・市民・商業施設と三者協働による新路線の運行開始等、新しい動きも出てきて います。 折しも平成18年3月には「八戸市公共交通再生プラン策定事業」がとりまとめられ、新しい八戸市 のバス路線再編に向けた動きも出てきています。 今回の南部バスダイヤ改正の背景には、八戸市のバスが危機的状況にあることの警鐘を鳴らす 意味合いも含まれているのではないかと思いつつ、ダイヤ改正前に廃止路線を中心に現在の状況 をまとめてみました。 |
平成19年4月1日ダイヤ改正の概要 |
【主要改正点】 ○岬台団地〜ラピア・ピアドゥ間新規運行 ○八戸市内線の大幅減便、時刻調整 ・中心街〜岬台団地線の廃止 ・中心街〜ウルスラ学院線の廃止 ・BC〜司法センター・根城大橋〜八戸駅の廃止 ・二ツ家線(新荒町経由/千葉高経由)大幅減便 ○赤伏線の廃止(野月〜鹿田間の路線廃止) ○羽井内線の廃止(金ヶ沢〜羽井内間の路線廃止) ○その他時刻調整 【停留所関係】 ○名称変更 「ニュータウン西」 → 「白山台中学校前」 ○大平洋金属線の終点八日町を「中央通り」から「BeFM前」に変更 【その他】 ○本八戸駅方面→ピアドゥ→ラピアの運行経路変更 現行 ベイパーク前→(右折)→日東ボード前→ジェームス前→税務署前→ラピア 改正 ベイパーク前→(左折)→日東ボード前→ラピア ※復路ラピア発はこれまで通りの経路です。 ※ニトリ前、税務署前のラピア行バス停は廃止。 ※日東ボード前のバス停は、市営バスのバス停を共用します。 |
バス会社とNPO・市民グループ、商業施設が連携した新しいバス 岬台団地〜ラピア・ピアドゥ間平成19年4月1日運行開始 |
八戸市内のバスは、車社会の進展により利用者が減り続けています。 このままではバスは無くなってしまうかもしれません。 そうしたらバスしか移動手段がない人はどうしたらいいのでしょう。 車は確かに便利です。でも地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出や交通渋滞など 良いことばかりではありません。 このバスは、南部バスとNPO法人青森県環境パートナーシップセンター・八戸マイバス 検討委員会、ショッピングセンターラピア・ピアドゥという、バス事業者、住民、商業施設の 3者が連携することでバス利用を促進させようという新しい試みです。予定では、 ●商業施設との連携による割引等のサービス ●NPO・市民グループとの連携によるバス利用促進活動 ●停車中はエンジンが停止する環境にやさしいアイドリングストップバスでの運行 ●床が低く乗降しやすいワンステップ仕様、車いすでも乗降可能なスロープ付など人に やさしいバスでの運行など順次実施し、以後も様々な取り組みを予定しております。 南部バスでは、バスをマイカーならぬ”マイバス”として気軽に利用していただくための きっかけとなるよう、このバスで様々取り組んでまいりますのでよろしくお願い致します。 |